「ひざ痛」で悩む方は日本全国で3,000万人以上いると言われています。

■ひざ痛の種類
・変形性膝関節症(膝内側外側の痛み)
 強く押すと激痛が走ったり、動きに応じ常に痛みを感じます。O脚傾向の方は、最も重心が内側に集中する為に膝内側に痛みが出ます。又、激しいスポーツや太り過ぎによっても、体重が膝内側・外側の一部分に集中し関節破壊を起こす場合がある。

・ジャンパー膝(膝中央奥の痛み)
 初期の頃は、お皿(膝蓋骨)の少し下に痛みを感じる程度で、放っておくと歩く度に膝の中央奥に激痛を感じる。脚が長く身長の高いスポーツ少年少女に多く見られる。又、足指が地面を捉えず指上げ歩きの方も、踵(かかと)に強い衝撃を与え続ける結果、膝関節の軟骨損傷を起こさせてしまう。

・膝反張(膝裏の痛み)
幼稚園児から小学校低学年に多いが、大人でも長時間の立ち仕事の方などに見られる痛み。原因は、膝の反り過ぎ(後ろのアンバランス)と指上げ歩き。昼間より夜に痛みが出る事が多く、子供の場合、病院に連れて行くと「成長痛」の診断を受ける事がある

・オスグッド病(膝表側の痛み)
 膝のお皿(膝蓋骨)下2~3センチの出っ張った骨(脛骨粗面)が痛みや腫れを起こし、次第に出っ張りが大きくなる。強く押すと激痛があり、正座などでも当たると激痛となる。 腿の筋肉(大腿四頭筋)の疲労負担が原因。早めに適切な対処をしなければ、痛みも続き、骨のコブ(過剰仮骨)も大きさを増していく。

・半月板損傷・十字靭帯断裂
 膝に水が溜まったり、屈伸時にポキポキという雑音が聞かれ痛みを感じる。ひどくなると、関節に異物が挟まり、それがはじけるような音と共に引き出し現象(前に引っ張ると正常位置より前に伸びる)が起こる。 激しいスポーツをする方、中高年の肥満体型の方や足裏が不安定な方に多く見られる。

膝の痛みは放置しておくと、歩く事が困難になるほど、症状が進行する場合があります。痛みが軽くなるまで定期的に施療を受ける事をおすすめします。