■肩こりの原因は?
 上肢と体幹(骨格を基礎とした胴体部分のこと、人間の手足と頭を除いた胴体部分)は、骨としては鎖骨のみでつながっており、肩甲骨を介して肋骨の上に浮いているだけの状態になっています。このため、僧帽筋(ぞうぼうきん)をはじめとする頭頸部から肩甲骨についている筋肉が肩、腕の重みをすべて支え、非常に負担がかかりやすい構造になっています。 肩こりが原因による病気にはさまざまなものがあります。基礎疾患を伴わない(身体に明らかな損傷のない)いわゆる「肩こり」と、整形外科(脊椎(せきつい)・肩・末梢神経疾患など)、内科(心筋梗塞(しんきんこうそく)、肺疾患(はいしっかん)、肝胆道疾患(かんたんどうしっかん)、パーキンソン病リウマチ性多発筋痛症など)、眼科・耳鼻科・歯科疾患などの基礎疾患を伴う肩こり、そして心因性(ストレスなど)のものに大別できます。
 基礎疾患を伴わないいわゆる肩こりは、若者の場合は、骨の成長が筋・腱の成長よりも急速なために生じる体の柔軟性の低下や不良姿勢に起因した場合が多く、働き盛りの年代では、長時間の精神的緊張下での単純作業中に発生することが多いといわれています。高齢者では、老化に伴う基礎疾患を伴った肩こりの割合が多くみられます。

★当院の肩こりに対する施療は、肩こりそのものはもちろん、肩こりの元を改善していく施療として高い評価を頂いています。